日別アーカイブ: 2012年12月29日

101-3 nice, renice command

■ nice , renice コマンド
 プロセスの実行優先度を高くしたり低くしたりできるコマンド
 $ ps -l でPRI の数値で確認可能
 -20 〜19の値を設定できる
 最も優先順位が高いのは-20
 優先順位を上げる値を設定できるのはrootユーザーのみ
 実行中のコマンドの優先度を変更するにはrenice を用いる

 $ nice -n -10 command
 $ renice -n 10 PID

101-3 jobs, bg, fg command

■ jobs コマンド
 $ jobs でジョブの実行状況を確認可能
 バックグラウンドでの処理を行うにはコマンドの後に& をつける
 $ nohup command & と入力するとログアウトした後も動かすことが可能

■fg, bg コマンド
 jobs で表示されjob番号を指定してフォアグラウンド、バックグラウンドを入れ替える
 Ctrl + Z で実行中のコマンドをsuspend(一時停止)状態にすることが可能

101-3 kill, killall command

■ kill コマンド
 $ kill PID
 $ kill PID PID
 $ kill -シグナル名 PID
 $ kill -SID PID
 $ kill -s シグナル名 PID
 $ kill -s SID PID
 $ kill -SIGシグナル名 PID
 $ kill -KILL PID

 □主なシグナル

  • HUP (1) ハングアップ(端末が制御不能・もしくは切断による終了)
  • INT (2) キーボードからの割り込み(Ctl + C)
  • KILL (9) 強制終了(できる限りさける。ファイルの終了など走らない)
  • TERM (15) 終了(デフォルト)
  • CONT (18) 停止しているプロセスを再開
  • STOP (19) 一時停止

■ killall コマンド
 ほぼkillコマンドと使い方一緒。
 pkill, pgrep などが存在するディストリビューションも
 $ killall プロセス名

101-3 ps, pstree,top command

■ ps コマンド

  • a ほかのユーザーのプロセスも表示する
  • f 親子関係をツリー上に表示する
  • u ユーザー名も表示する
  • x 制御端末のないデーモンなどのプロセスも表示する
  • -e すべてのプロセスを表示する
  • -l 詳細な情報を表示する
  • -p PID 特定のPIDのプロセス情報のみ表示する
  • -C プロセス名 指定した名前のプロセスのみ表示する
  • -w 長い行は折り返して表示する

■pstree コマンド
 psコマンドの親子関係も表示する($ ps -fと同じ)

■ top コマンド
現在実行中のプロセスを継続的に監視する

101-3 process management 試験範囲

103.5 プロセスを生成、監視、終了する
重要度 4
説明 基本的なプロセス管理を行う。
主要な知識範囲
  • ジョブをフォアグラウンドやバックグラウンドで実行する
  • ログアウト後にも実行が継続されるようにプログラムにシグナルを送信する
  • 活動中のプロセスを監視する
  • プロセス群を選択し、並べ替えて表示する
  • プロセスにシグナルを送信する
重要なファイル、
用語、ユーティリティ
  • &
  • bg
  • fg
  • jobs
  • kill
  • nohup
  • ps
  • top
  • free
  • uptime
  • killall

101-4 ln command

■ln コマンド
リンクを張る
$ ls -li でリンク数とinodeを確認可能
 □ハードリンク
  $ cp file1 file2でハードリンクコピー可能
  ディレクトリのハードリンクは作成できない
  別のファイルシステム上に作成できない
  同じ実体への参照
 □シンボリックリンク
  $ cp -d file1 file2でシンボリックリンクコピー可能
  ディレクトリのシンボリックリンクは作成可能
  別のファイルシステム上に作成可能
  リンクと実体は異なる(実体の削除してもリンクは残る)

  • -s シンボリックリンクをはる
  • なし ハードリンクを張る

101-4 acl, chown, chgrp command

■ACL
 Access Control List
 利用可能なファイルシステム(ext2,ext3,ext4,XFS,ReiserFS,JFS)
 XFS,JFSはデフォルトでACL有効
 残りのものはマウントオプションとしてaclを追加する
 □setfaclコマンド
  $ setfacl -m u:fred:rw file

  • -m ACLエントリ ACLエントリ※1を変更する
  • -x ACLエントリ ACLエントリを削除する

  ※1 u:fred:rw がACLエントリ(u=user, rw=read&white)
 □getfaclコマンド
  $ getfacl file

■ファイルの所有者管理
 所有者、所有グループの変更権限はroot のみ
 -Rをオプションでつけると、Recursive
 □chownコマンド
  $ chown username file
 □chgrpコマンド
  $ chgrp groupname file

101-4 chmod, umask command

SUID, SGID
 □Set User ID
 実行権にsがついているものを実行することができる
 chmod で数値表現する場合は4000を加える
 $ chmod u+s file
 
 □Set Group ID
 実行権にsがついているものを実行することができる
 chmod で数値表現する場合は2000を加える
 $ chmod g+s file

■sticky bit
 実行権にt がついているもの
 その他ユーザーには書き込み権限はあっても削除不可
 数値表現する場合は1000を加える
 $ chmod o+t file

■デフォルトのアクセス権
 umaskコマンドで決まる
 $ umask
  ->現在のumask値を確認する
  例)022 なら666-022=644(dir:777-022=755)となる

101-4 permission 試験範囲

104.5 ファイルのパーミッションと所有者を管理する
重要度 3
説明 適切なパーミッションと所有者権限を使用して、ファイルへのアクセスを制御する。
主要な知識範囲
  • 通常ファイル、スペシャルファイル、およびディレクトリに対するアクセスパーミッションを管理する
  • SUID、SGID、スティッキービットなどのアクセスモードを使用して、セキュリティを維持する
  • ファイル作成マスクの変更方法を把握する
  • グループフィールドを使用して、グループメンバーがファイルにアクセスできるようにする
重要なファイル、
用語、ユーティリティ
  • chmod
  • umask
  • chown
  • chgrp

101-3 cpio, dd command

■ cpio コマンド
 ファイルをアーカイブファイルにコピー
 アーカイブからファイルをコピー

  • -i opt pattern アーカイブからファイルを抽出する
  • -o opt  アーカイブを作成する
  • -p opt dir  ファイルを別のディレクトリにコピーする
  • -A 既存のアーカイブにファイルを追加する
  • -d 必要ならディレクトリを生成する
  • -r ファイル名を対話的に変更する
  • -t コピーはせず入力された内容を一覧表示する
  • -v ファイル名の一覧を表示する

■ dd コマンド
 入力側に指定したファイルからの入力をファイルもしくは標準出力に送る
 cpコマンドと異なり、パーティション情報やファイルシステムごとコピー可能

  • if=入力ファイル 入力側ファイルを指定する(デフォルトは標準入力)
  • of=出力ファイル 出力側ファイルを指定する
  • bs=バイト数 入出力のブロックサイズを指定する
  • count=回数 回数分の入力ブロックをコピーする